今日買った本(1)

今日買った本(1)
「新宿西口古本まつり」にて。
ブログ更新、久方ぶりになってしまいました。GWの不忍の一箱古本市が終わってからというもの、しばらくはもっぱら積ん読本の消化に努めてきたのですが、最近にわかにまた購書欲求がふつふつと湧いてきて(よく考えたらここ数年その繰り返しでした)、先日は高円寺の古本市に出掛けたり、もっと手短には近所のブックオフへ足を伸ばしたり。今日はたまたま仕事の代休日と新宿西口古本まつりの初日がうまく重なったため、よし!と軽く気合いを入れて朝から新宿へ向かったしだいです。もっとも古本好きで古書展などによく出掛けられる方はご承知のことと思いますが、どうにも相性というものがあります。私の場合、新宿の古本まつりは相性が良いとは言えず、開催中と分かっていながら行かないこともしばしば。ざっくりとした印象を言うと、開催場所(新宿)がら、いわゆる濃ゆい古本好きは相手にしていないところがあって、サラリーマンや主婦がふと立ち寄って買っていかれるようなラインナップがメインなのです。ただし、これはあくまで全般的な印象であって、探せば面白い本が安価で探せるかもです。なにせ全体の量はかなり膨大。じっくり見て回ったら数時間掛かるのでは。今日は別な用事もあったため1時間弱粘って気になる本を何冊か購入。その中から一冊をご紹介します。
『夜は千の目をもつ』ウィリアム・アイリッシュ 世界推理小説全集75 東京創元社 300円。
小型の箱入りで比較的きれいな本です。全集の中の一巻なのですが、安くてきれいな状態のものを見つける度にぽつぽつ買い集めています。アイリッシュといえば『幻の女』。これは滅法面白かった。なのでこの作品にも期待しつつ読んでみようと思います。扉のページを繰ると監修者の名前が4名。江戸川乱歩吉田健一大岡昇平植草甚一。なかなか豪華でしょう?さらに装幀は花森安治。道理で洗練されています。これからも急がずのんびり集めていきたい叢書です。