今日買った本(2)

今日買った本(2)
「モダン用語辞典」喜多壮一郎監修
実業之日本社刊 500円で購入

いつ雨が降りだしてもおかしくないような曇り空の下、恵比寿駅の西口に降り立つ。久し振りだなあ。へたをすれば1年ぶりくらいにはなるかも。目指すはトップ書房なる古本屋さん。随分前に街ブラをしていた際に偶然見つけた古本屋さんである。これまでに数回立ち寄らせていただいたが今日がおそらく最終回。というのも現在閉店セール中なのである。外の均一台にも店内のそこかしこにも「半額」と書かれた紙が貼られている。いつから閉店セールが始まったのかは知らないが、棚のスカスカ感はない。棚から何冊か抜き、最後に帳場の前に積み重ねられた本の山から拾い出したのが今回の一冊。コンパクトながらも洒落たデザインが目を引く辞典である。奥付を確認するとなんと昭和6年の刊行である(初版は昭和5年刊)。家に帰って早速ページを繰るとこれが結構面白い。辞典とはいいながらぱらぱら拾い読みすると興味深い記述がちらほら。
[イットガール] 性的魅了のある娘のことである。「彼女はとてもイットガールだ」と用いる。
[カブキガール] 歌舞伎俳優そっちのけの物すごいお化粧をしている女達をいう。
[ジャずる] 退廃的なジャズそのもののような出鱈目な生活をすること。
[ムチャーチャー] 出所不明であるが、若い女に親愛の意をこめて呼び掛ける言葉である。「おい、姐さん」と云うような時に「ムチャーチャー」とやる、何かしらちょっとエロチックな気分があるというのである。

こんな具合である。ほんとに日常的に使われていたのかなー?