日本のダダイズム

冬休みも今日まで。明日から仕事と思うと気持ちもゲンナリだが、今日は文字通り何の予定もなし。じっくり読書でもと朝から「ソクラテス」(岩田靖夫ちくま学芸文庫)を読み始める。これが実に面白い。論旨(著者の主張)が明確なので読んでいて気持ちが良いのだ。学問的客観性を重んじるあまり著者の顔(主張)が見えてこない研究書は得てして学説の寄せ集めで退屈になりがちである。この本はそういったきらいがなく哲学に関心の薄い人でも十分読み通せる本になっていると思う。  
夕方頃になってやはり少しは出掛けようとスーパーで夕飯の買い物をした後、ブ幡ヶ谷店へ。ここへ来る時はいつもブの斜め前の小林書店もセットで覗いたものだが、残念ながら昨年静かに閉店してしまった。
ブでは30分ほどねばって村山知義の「構成派研究・現在の芸術と未来の芸術」(本の泉社)を見つける。これが800円弱なら安い。これまで直接村山の著書に触れたことはなく日本のダダイズムや伝説の雑誌MAVOについて一端でも知ることができるのではないかと今からわくわくしています。